情緒ある街並みの中に佇む白い外観の2階建ての家。

便利な都心の大通りから一本入った路地には、長屋が立ち並ぶ。

引き違い戸だった玄関は一枚引戸にし、その横にFIX窓を設けて室内に光を取り込む。

広々とした玄関土間は、通りからの光が差し込み開放的。

古家を解体しているときに出た既存の床板を使ってシューズラックを造った。

新しい物には出せない味わいがある。

黒い壁の向こうはベッドスペース。

玄関土間と緩やかに仕切られたベッドスペース。

壁の厚みを利用して、本棚にした。

ベッドスぺースの奥に水回りを配置。

階段を上って2階LDKへ。

リビングと階段の間はカーテンで間仕切り防寒対策。
階段の上に合板を設け、収納スペースにした。

階段の手すり壁には古建具を使用。
古い物が自然と溶け込む、温かみのある住まいとなった。

2階全体がワンルームのLDK。
隣家は平屋のため、日当たりが良い。
残した既存の古い梁と新しい梁が調和し、新旧の魅力が織り交ざった空間となった。

造りこんでいない、素朴な印象のダイニングキッチン。

LDKの床は自然のままの表情が味わい深いワイルドアカシア。

オープン棚に並んだ暮らしの道具たちもインテリアの一部。

キッチンカウンターと夫婦のワークスペースを一体化させ壁側にまとめたことで、残りの空間を広々と使うことができる。

既存の建具を塗装し直し流用。

経年による味わいを活かした。