玄関入ってすぐ視界に入る階段や床はそのまま生かしている。
フロアへと続く入り口はアールをつけたデザイン。
間口を敢えて狭めることで室内の高さと広さを感じさせる。

奥行きが感じられるダイニング・キッチン。
壁を極力排除したことにより、すべての部屋とセミオープにリンクしている。

長さ3.6Mの広く使い勝手の良いキッチン。
当初は東側の窓際にあったが、耐震性を高めるため北側に移動した。
施主夫妻の要望により、イームズのチェアに合わせた黄色いタイルが目にも鮮やか。

フロア中央に設置された、ひと際目を引く大きな温水パネルヒーター。
輻射熱なので部屋全体をムラなく暖めることができる。

庭に面した開口部から日差しが差し込むリビング。
格子状のパネルヒーターが仕切りの役割を果たす。
壁を設置せずとも独立した空間をつくり出すことに成功している。

左手のパントリーには、家電や配電盤など生活感を感じさせる物をまとめて収納。
床材には素朴な温かみが特徴のパイン無垢材を使用し、明るい印象を与えている。

子ども部屋と寝室へつながる廊下は、奥へ進むほどに天井が高くなっている。

広がりを持たせると共に、パネルヒーターで暖めた空気を家全体に行き渡らせる効果がある。

南側の大きな窓から光を採り入れる。
日差しを遮っていた壁を取払い、室内が暗くならないように配慮。
廊下に張り出す壁の幅を変えることで、視線と動線をコントロールしている。

寝室は壁の一面だけを塗装することで、DKからの眺めに変化をつけている。

2階吹き抜けの明るい仕事場スペース。
もともとあった天井を外し勾配天井にすることで、開放的な空間を実現している。
階段ホール側にあった壁はガラスに変え、明るさを巧みに取り入れている。

東側の窓からは柔らかい日差しが降り注ぎ、家族団らんのスペースとなっている。