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投稿記事
約90㎡のマンションのリフォーム計画です。
住戸に対して3面ぐるりと広いバルコニーが取り巻き、最上階であることの見晴らしと併せて、面積以上の広がりを感じます。
一方では、住戸内には動かすことのできない、上下階とつながる大きな柱状の構造体(ダクトスペース)が3つあり、今回のフルリノベーションでは、それらを上手く間取りに取り込みながら、玄関から続く広くのびやかなリビングダイニングと、機能的にぎゅっとまとめたキッチンなど水廻り、コンパクトな個室という、メリハリのある空間構成となっています。
動かせいダクトスペースの大きなボリュームを逆手に、敢えて大谷石仕上げとすることでオブジェのようなその存在感は、広い空間にさらに奥行き感じさせます。また出入りがしにくく視覚的な障害にもなっていた既存窓下の30cmほどの立ち上がりには、連続性を持たせるために大谷石のステップを設えました。
リフォーム前からお持ちになっていた素敵なビンテージの家具が馴染むよう、白い壁ではなく、ノイズ「斑」・素材感のある仕上げで、場所や材料ごとテクスチャーの違うものを丁寧に組み合わせました。動かせないコンクリートの壁には「大谷石」、梁形には「化粧せっこうボード」、壁や天井に「ジョリパット」、床には節のあるフローリング。「斑」の種類や大きさは違いますが、色調をグレイッシュに統一することにより、家具などの調度品と空間がうまくまとまっています。落ち着いた空間の中にも、子供室やキッチン壁などには、遊び心のあるタイルやクロスをアクセントに。
ブラインドからは柔らかな光が、西窓に設えたウッドシャッターからは美しい光の模様が差し込み、日々や季節を通していろいろな景色・表情を見せてくれます。
株式会社アオイデザイン aoydesign
神奈川県
建築家
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賃貸物件をリノベして理想の店舗兼住宅に
新しい店舗が増えている県内でも人気のエリアで、偶然空き家を見つけた建て主。 交渉の末、築40年の店舗付き住宅とその隣に棟続きになった住宅、2軒を賃貸してフルリノベーションすることに。 もともと店舗だった部分は、奥様が営む洋服と雑貨のショップに。 住居の玄関は店舗の入り口とは別に設け、空間を分けた。 居住空間の1階は、たくさんの友人を招いてもてなすことができる、吹き抜けのダイニングを中心に広がる。 玄関からダイニング、キッチンまでひと続きになっており、開放的な大空間となっている。 既存の柱を現し、その柱が上下を貫くように見せることで、縦の方向へと広がりをもたせた。 内装は既存の構造材の素材感に合わせてオイルステインで仕上げるなど、古い物が持つ魅力を生かした、味わいある雰囲気となった。 2階にはリビングと、作家活動をしているご主人のためのアトリエ、寝室や水回りを配置し、プライベートな場所に。 アトリエと水回りは箱の中に収まるようになっており、それらの箱の外にリビングを、アトリエの箱の上に寝室を配置した。 空き家を賃貸してリノベーションすることで、理想の店舗と住まいが実現した。
AIRHOUSE DESIGN OFFICE
岐阜県
建築家